浄土宗の仏壇
浄土宗は、お念仏を体系化した称名念仏の元祖、法然が開いたもので、念仏を唱えれば救われるというのが基本的な考え方となっています。円光大師という名は、法然最初の加諡で、50年毎に時の天皇から加諡されます。最も新しい加諡は、2011年の法爾大師です。経典は、浄土三部経と呼ばれる観無量寿経、無量寿経、阿弥陀経で、古代インドの仏教僧、世親の浄土論が論書として重んじられます。
仏壇の整え方は、ご本尊は阿弥陀如来で、両脇侍として観音菩薩・勢至菩薩を祀り三尊とするのが基本です。小さい仏壇では両脇侍は省略されることもあります。そして向かって右、観音菩薩の隣に善導大師、左側は勢至菩薩の隣に円光大師を祀ります。仏飯器は、その下の段におき中段にお位牌を置きます。更に下段が香炉を中心にした五具足で、置き灯篭を入れる場合もあります。最近は吊り灯篭の仏壇が増えたため、置き灯篭なしの場合も増えています。
浄土宗のお勤めは、お念仏を唱えることが重視されます。そのため、お勤めの手順が多くなっています。それではお勤めの手順を紹介します。
1.香偈
2.三宝礼
3.三奉請、あるいは四奉請
4.懺悔偈
5.開経偈
6.四誓偈
7.回向文
8.本誓偈
9.摂益文
10.念仏一会
11.総回向偈
12.総願偈
13.三身礼
14.送仏偈